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木の家って、鉄やコンクリートの家に比べて地震に弱いと思っていませんか?
ここでは、木造住宅を建てる際に、気になる耐震性や、耐震対策についてまとめてみました。
家を建てる時、やっぱり重視しておきたいポイントは「地震に強い家」です。とりわけ「木の家を建てたいけれど、鉄筋コンクリートの家に比べると地震に弱いのでは?」といったイメージを持つ人も多いと思います。
ですが木造住宅は地震に弱いわけではありません。実際、神社やお寺など、何百年も残る木造建築物も長くこの世に残っています。
また重い建物の方が、地震での揺れは大きくなります。つまり同じ大きさの建物だと、鉄やコンクリートより軽い、木造の方が揺れは少ないということになります。
家を建てる際の耐震性能の基準は、建築基準法で定められています。
震度5強程度の地震であっても建物の機能が保たれるよう、また震度6強から7に達する地震であっても倒壊や崩壊には至らないよう、しっかり設計されているのです。
さらに品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)の耐震等級があります。地震に対する建物の強さを表す3段階評価の等級のことで、数字の大きな方が高性能ということになります。
家を建てる際には、耐震等級も確認しておきましょう。
これから建てる家は耐震性能の良い家だから大丈夫!と思いたいところですが、それでもまだ確認しておかなくてはならない重要なポイントがあります。
それは家を建てる土地の地盤の強度。建物自体が耐震等級をクリアしていたとしても、地盤が弱いと地震の被害を受ける可能性が高まります。
建てる前には、必ず地盤調査を行って、補強が必要であれば地盤補強しておくことが必要です。
耐震性能を上げるためには、使用する木材がより頑丈であることもポイントになります。
木材の強度と関連して、変形のしにくさを調べる試験などさまざまな研究がされています。こうした研究において、木材の中で振動やねじれに強く、変形しにくいという結果が出ているのが、ヒノキや杉。
つまり見た目や風合いのみならず、振動やねじれに強くて、頑丈だからこそ、昔から建材として重宝される理由がここにあるということでしょう。