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木の家にとって天敵でもあるシロアリ。シロアリを防ぐにはどのような対策をすればよいのでしょうか?
原因や対策法、シロアリに強い木材を紹介していきます。
シロアリは湿気を好む昆虫です。木材中のわずかな水を飲むことで必要な水分を補給しているため、新築で家を建当てる際に使用する木材を乾燥させて、水分を無くしてから使用することで、生息しにくくすることができます。水分を多く含んだ木材は反りや割れも多く、シロアリの侵入経路になってしまうおそれもあるため注意です。
シロアリは木材ならなんでも食べると考えられていますが、実際は好みがあります。ヒバ、ヒノキ、コウヤマキ、イヌマキ、イスノキ、タブノキ、カヤ、ベニヒ、タイワンスギローズウッド、シタン、チークなは、比較的シロアリに対する耐久性が高い樹種とされています。特にヒノキやヒバは、耐久性に優れ、腐食もしにくい建材として最適です。
出典:Reve建築工房HP(https://revekenchiku.jp/qa/post-11546/)
シロアリの被害は見えにくいところから始まります。そのため、あらかじめ点検しやすい家のつくりにしておくことが重要になります。具体的な対策としては、床下に人が入れるような点検口を設置し、家の周囲から蟻道がないか点検できるように、基礎の立ち上がり部分に物置やウッドデッキを作らないことなどです。
近年では、新築時に防蟻対策の工法を用いて建築することで、シロアリの被害を抑制する方法もあります。床下にパイプを設置し、薬剤を注入することで、シロアリを確実に防除する『バリア工法』やシロアリが好む薬剤入りの餌を家の周囲に設置してシロアリを駆除する『ベイト工法』という防蟻処理方法などの種類があります。
シロアリの侵入経路はパターンが限られていて、「基礎の立ち上がり」「配管貫通部」「基礎の打ち継ぎ部」「玄関ポーチ」の4か所です。そこを重点的にケアすることで被害を防ぐことができます。新築時にしっかりとケアしてもらいましょう。
シロアリの増殖させないための基本の対策は、湿気よけや除湿です。床を高くして換気口を設けておいたり、床下全面をコンクリートで覆うことで、地盤からの湿気を建物に伝わりにくくすることはできます。障害物を極力おかず、通気性を良くしておくのも有効です。
家の内部に水分を発生させないのもシロアリを生息を防ぐ重要な対策です。雨漏りや水道の配管の水漏れ、結露があるかどうかなど、年に1、2回の点検が必要だと認識しておきましょう。
シロアリの被害を抑える処理の1つとして、薬剤処理がありますが基本的に効果は5年程度です。効果が切れてしまうと何度でも被害になるので、5年ごとの定期点検と薬剤の散布をして、シロアリを発生させないことが重要です。
木の家のシロアリ被害とは、シロアリが木造住宅の建材を食べることで、住宅の耐震度が低下してしまう被害です。被害の多い場所が、住宅を支えるための重要な箇所である土台や床束(床を支える柱)・柱などの木材であるため、深刻な劣化の原因になります。
シロアリが、木材を好んで食べるのは木材に含まれるセルロースが栄養源であるからです。木材の内部から食べて巣を作るため、気づいたときには広範囲で浸食が進んで被害が大きくなってしまいます。シロアリは、主食を木材としてる昆虫で、暗くて湿気のある温かい、土壌や地下、住宅内の木材に生息しています。日本に生息しているシロアリは22種類もあり、その中でも家屋に被害をもたらす5種類のシロアリはほぼ全国的に分布して生息しているので、日本中どこでもシロとアリ被害は起こり得ます。