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近年、台風やゲリラ豪雨などによる水害が増えつつあります。木の家を建てる際、水害に備え、どのような対策を行えばよいでしょう。ポイントをまとめてみました。
集中豪雨によって河川の氾濫が起こり、浸水被害を受けるといったニュースも珍しいことではなくなりました。
1889年8月に熊野川(十津川)流域で起きた十津川大水害や、2011年の紀伊半島大水害といった大規模水害は有名ですよね。
とはいえ、経験していなければ、なかなか危機意識が高まらないという人もいるのでは。
これから家を建てるというのであれば、こうした水害から守る対策は施しておきたいですよね。
家を建てる場所を決める際は、地域の状況を把握し、建てる家もきっちりとした対策をしておくことが大切です。
市区町村単位で、過去のデータなどを基に地震や洪水などにおけるハザードマップが作られています。どういった状況になると被害が出て危険なのかなど、浸水想定区域図や洪水ハザードマップを使って、あらかじめ調べておきましょう。
建てる前であれば、状況に応じて敷地全体の地盤を高くするなどの対策をすることができます。
家を建てる際、基礎がポイントとなります。まずは基礎が頑丈であること。
これは地震だけでなく、水害でも言えることです。
基礎がしっかりしていないと、そもそも家が流されてしまうリスクが生じます。
さらに水害対策としてポイントとなるのが、基礎の高さ。基礎が高ければ、地面から床までの距離ができるので、床上浸水のリスクを下げることができます。
また基礎だけでなく、電化製品や生活必需品などが水没する危険性を少しでも減らせるよう、2階をリビングにするなどといったことも有効な対策となります。
基礎などの対策で、床下浸水で食い止められたと喜べるわけではありません。
水が引いたら、床下のチェックをしなくてはなりません。床下の点検ができるように、床下点検口を設置するなど、設備を整えるようにしましょう。
またウッドデッキにおいては外で雨などを受けることから、耐水性を含め、耐久性がポイントになります。
デッキ材といえば、イペやウリン、セランガンパツ、クリ、またヒノキや杉の芯材が向いているようです。耐久性を高めるためにも、水に強い木材を選ぶことが大切です。